ドラマセラピー・フェスティバル
ドラマセラピー・フェスティバルは、「ドラマを讃える」気持ちを共通項に、心理、福祉、医療、教育、コミュニティ、その他さまざまな分野でドラマを活用している人や、ドラマを使ったワークに興味を持つ人が広く集い、それぞれのワークを紹介し、ネットワークを構築するために、2008年から開催しています。(2016年以降はおやすみ中です)
過去のフェスティバルの例
2015年 つながり
つながりには、ふたつの意味をこめています。ひとつは、ドラマのワークそのものが持つ、人と人をつなげる力。
そしてもうひとつは、私たちドラマに携わる人たちとのつながり。
ドラマという芸術の魅力は、人と人をつなぎ、場を育てることにあります。
その自由で安心できる場があるからこそ、人はさらに自分らしさを表現できるようになります。
実際、多くのドラマワーカーの方は、コミュニケーションを見つめ直すことや、集団における新たな自分を発見することをテーマにセッションをすることが多いと思います。社会の縮図ともいえる、ドラマという架空の世界で、自己を探求できることは、
多くの人にとって素晴らしい経験でしょう。
2014年 Beyond
ドラマの枠を超えて、自分の向こうに、悩みの先に・・・。
Beyondという言葉は、その先にある、きらりと光る「何か」を予感させてくれます。
「新たなる挑戦」をテーマに集った昨年から、私たちはどんな時間をすごしてきたのでしょう。
私たちは昨年の枠を「超えて」いるでしょうか。
ドラマセラピー・フェスティバルは、「お互いから学び合う」場でもあります。
それは、自分自身や自分たちのワークのその先を見つめる助けになるはずです。
今回のフェスティバルが、それぞれの「向こう」につながる、学び場となりますように!
2013年 新たな挑戦!
ドラマセラピーを日本で続けていく上では、「挑戦すること」は必要不可欠だと、私たちは考えます。変化は希望をもたらしますが、同時に勇気のいることでもあります。多くの方の中に眠る「挑戦したい気持ち」を支え合い、日本におけるドラマセラピーやドラマワークの可能性をますます広げていく機会になればという思いで開催しました。
ワークショッププログラム
「挑戦というコトバをめぐる旅(井口雅子)
「カラダという神話への挑戦」(オーハシヨースケ)
「『新たな挑戦』をする方達に向けドラマワークショップ!」(黒田志保)
「大人のためのドラマティックSST~新しい課題に挑戦するワーク」(石川陽一)
「自分のもつ内発的な力を信じ、自ら問題解決していく挑戦」(大石加奈子)
パフォーマンス:「むらさき野原の古イス」by オーハシヨースケ
北の丸亭吟遊の精神科講談 by 北の丸亭吟遊
2012年 私のルーツ、ドラマのルーツ
ドラマを始めたきっかけ、今までたどって来た道、自分自身の原点、日本人としての自分、人間としての自分。自分の人生のドラマを振り返り、様々な面から「ルーツ」を確認する機会になれたらという思いで開催しました。
ワークショッププログラム
「ドラマティックDNAが目覚める!」(中野左知子)
「Evolutionary Drama~人類と日本人のルーツをたどるワークショップ」(石川陽一)
「ストーリーテリングのルーツ〜言葉のちから」(手島礼)
「場から生まれるストーリー」(羽地朝和)
パフォーマンス:ストーリーテリング by 手島礼
2011年 ドラマを仕事にしたい!
東日本大震災により延期して開催したこの年。ドラマを地域社会のために役立てつつ、それを仕事として確立する。ドラマの可能性を信じる者が集い、知恵を集めて、「ドラマ人が、ドラマ人として、今、日本のためにできること」を探る機会になれば、という思いで開催しました。
ワークショッププログラム
「ドラマを仕事にする新発想-仕事がなければつくればいい」(山口覚)
「教育現場ですぐに使えるドラマワーク」(鈴木聡之)
「自由な表現が生まれる場づくり」(松澤修二)
「ドラマの宿題に挑戦」(山崎哲史)
「私にとってのしごと」(根岸理恵)
パフォーマンス
「明日になれば・・・メルヘン」by Kikuty
2010年 Growth:ドラマで育む、ドラマを育てる
ドラマによって育まれてきた(育まれている)私たちは、同時に、日本の中でドラマを育てていく立場にあるのだと思います。「ドラマ」という名のもと、この機会に、共に学びあい、 刺激しあい、成長していけたら、という思いで開催しました。
ワークショッププログラム
「ドラマセラピー:夢から生まれる、夢を育てる」 (井口雅子)
「真の気持ちを受けとる:エモーショナルリテラシーワークショップ」(太田華子)
「インプロ・ワークショップ~Yes, andでコミュニケーションを育む」(井川翔)
「ドラマエッセンス~他者を感じる」( 丸山里奈)
シンポジウム:「ドラマで育む・ドラマを育てる」
パフォーマンス:プレイバックシアターbyらしんばん
2009年 遊ぶチカラ
遊びは言うまでもなく、ドラマの中で大きな役割を持っています。 遊び、そしてドラマが持つ可能性を探りながら、 共に自身の「遊ぶチカラ」を活性化させ、 ドラマの可能性を味わう一日にしたいという思いで開催しました。
ワークショッププログラム
「プレイスペースの中での遊び」(中野左知子)
「身体詩レッスン~今日のファンタジーを遊んでみよう~」(オーハシヨースケ)
「サイコドラマにおける遊びの要素」(石川淳子)
「大いなる自分との出会い、自分の神話と遊ぶ」(桐竹史郎)
シンポジウム:「社会における遊びの役割、そしてドラマの役割」
パフォーマンス:インプロパフォーマンス by ライトトラップ
プレイバックシアター by SOZO座
2008年 Drama is Everywhere!
記念すべき第一回目のフェスティバルです。
「ドラマを讃える」気持ちで、私たちの活動経過を皆様にご覧いただくことだけでなく、ドラマにかかわっておられる方々にも、それぞれのワークを紹介していただける場を作りたいという思いで始めました。初の試みである、ドラマに携わる様々な分野の方々とのネットワークづくり。大成功に終りました。
ワークショッププログラム
「セラピーとしてのドラマ:ドラマセラピーの紹介」(根岸理恵)
「現実を変えるための、ドラマチック試行錯誤~ブラジル生まれのフォーラムシアター入門~」(松田裕樹)
「学習に使えるドラマの技法」(武田富美子)
「わたしの中にある、ものがたり」(岩橋由莉)
基調講演:
『臨床場面における表現の意味-ドラマという観点から』(岡本直子)
パフォーマンス:プレイバックシアター(劇団プレイバッカーズ)