ドラマセラピー

ドラマとは英語で「演劇」を意味し、ドラマセラピーとは、「演じること」で心身の健康を目指す心理療法です。
演じることがなぜ「癒し」になるのでしょうか?

私たちは、子どもの頃から、ごっこ遊びなどに見られるような「演劇的空間」の中で、社会や人間関係について学ぶだけでなく、様々な癒しを体験しています。
「私ではない誰か他の役」を演じることで、普段の自分から距離を保ちつつ、自分の心の内を安全に表現することができます。また、演じることにより、自分の「役割」の幅が広がり、自信にもつながっています。

ドラマセラピーは、病理そのものにフォーカスするのではなく、誰もが生まれながらにして持つ、
「問題を乗り越え、健康になろうとする力」を引き出します。人は、普段から、「考える」「感じる」「行動する」という三つの機能を使って生活しています。
ドラマセラピーは、頭で考えるだけでなく、実際に動き、その行動から出てくる感情を扱うことができる、能動的なアプローチと言えます。ドラマセラピーは、日常に酷似した安全に守られた環境下で、自分自身を見つめることができるため、非常にバランスのとれた心身の統合的な体験を促してくれます。

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